「人間らしさショー」15分で作る即興小説(ショートショート)

娯楽は淘汰された。 すべての人間はより「人間らしく」生きるために人生を捧げなければいけなくなった。「何も考えずに」ただ「思考する」ことを求められていた。 ただ唯一、娯楽として残されたものがあった。 サーカスだ。 サーカス … 続きを読む

「除草活動」15分で作る即興小説(ショートショート)

世の中には草が溢れかえってしまった。 なにか面白い要素がアレばすぐに「草」一呼吸置くために「草」秀逸であると判断したのならば「それは草」 果たして本当に面白がっているのだろうか? もしかしてそれらは「雑草」ではありません … 続きを読む

「命のスクラッチ」15分で作る即興小説(ショートショート)

新車を買った。濃い青色の車だ。軽四だけど愛車になると思う。しっかり乗りこなしてきれいに扱っていきたい。 新車を買うと走らせたくなるものだ。だから夜にこっそり走りに行った。音は大丈夫だよ。ハイブリッドだからね。 ついつい遠 … 続きを読む

「幸運、つづくつづく」15分で作る即興小説(ショートショート)

クソみたいな事ってのは、いきなり起きるもんだ。豪華とは言えない普通の客船から落っこちた。海にだ。ちょっとはしゃいでいてね。大人げないよなそうだよな。わかってる。 もちろん船に戻ることはできなかった。エンジンやファンのよう … 続きを読む

「ネジをねじる」15分で作る即興小説(ショートショート)

一枚の鉄板のネジを締める。ただそれだけ。それだけの仕事を8時間続ける。 第82番隊は「施設」の点検をして緩んでいるネジを締める。給料はない。生活は保証されている。 部屋、それに冷暖房器具とラジオ。毎日毎日仕事中はネジを締 … 続きを読む