将棋が苦手だ。
父と将棋をした時、30手もしないで王を取られた記憶がある。そのくらい苦手だ。
父も父だ。何も教えてはくれなかった。ただ僕に将棋への苦手意識を植え付けただけだった。
僕は将棋の苦手意識を克服したかった。だけれどその方法が思いつかない。
僕の好きなことはなんだろう?
そう考えた時思いついたのは食べることだった。
好きなもの+将棋、食べる+将棋を生み出したかったのである。
しかし、僕は新しいシステムである「食べられる将棋ルール」を作ることができなかった。
だから作ったのだ。食べられる「歩」を、食べられる「と金」を。
意味がわからないというそこのあなたに説明しようではないか。
歩は将棋においてめっちゃ大事らしい。
あとめっちゃ駒の数が多い。
あとめっちゃ取られる。
めっちゃ取られるのは非常に悲しい。
そこで、取られそうになったときに盤面の歩を食べます。
おいしいです。
相手の手元に行くはずの歩が僕の口の中でボロボロになりますね。
ストレス解消ですね。
相手は歩を持てませんね。
つよいです。
相手は初心者だから歩も食べるわな・・・と、思ってくれるはず。
やさしいね。
まぁ、ここで気になるのはやはり
食べられる「歩」の素材ですよね。
わかります。
この素材はメレンゲと砂糖で、味と触感的にはクリスマスケーキの上に乗ってるサンタさんやトナカイの砂糖菓子と同じだと思ってください。
五角形の駒の形の砂糖菓子にアイシングで文字を書きます。
アイシングはチョコペンの砂糖バージョンみたいなやつですね。
18個作りました。これでバッチリですね。
いざ勝負と参りましょう。相手はネットで知り合ったよくわからない人です。
将棋をやろうと言ったら来てくれました。ツイッターのフォロワーでございます。
ですが、僕からはあまり知りません。
みなさんはネットリテラシーを大切にしてください。
殴り合いの開始です。
先手、相手が自軍の歩を食べました。
「おいしいね」
ありがとうございます。将棋をしたいのですが。
次は僕の番です。もう相手の盤面には駒が1つ少ないので、数合わせのために僕も歩を一つ食べます。
おいしいです。自分で作ったにしては上出来でしょう。
次に相手の番ですがここからが問題でした。
角が飛んできたのです。
敵も僕も角の右上の歩を対象的に食べたため、角のルートが通ってしまいました。
僕は本当に将棋が苦手なので全くそこの部分が見えていませんでした。
おわったな
そう思いました。
ちなみにすぐ終わりました。
まけです。
まけ。
残った歩を交互に食べながら緑茶をのみました。
おいしいね。
ちなみに相手は木でできた普通の駒も食べていました。
そしてひとこといったのです、
「おいしいね」
まじ?
「あと、とった駒使えなくしたらチェスっぽいよ?」
チェスってとった駒つかえないの?
このルールで負けちゃったからチェスも僕ダメじゃん。
お菓子作り頑張ろ
9割は嘘です。

あずまさん

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