大福を食べながら帰宅する際、道端で反復横跳びのようにぴょんぴょん飛び跳ねるカエルを発見した。
行き場がないのか焦っているのか常に同じところを飛び続けていた。
僕はそのカエルを哀れに思い、家の近くの田んぼまで素手で運んであげた。
田んぼに返すとカエルはすぐに水の中に飛び込み姿を消していった。僕はカエルを元いた場所へと返してあげることができていい気分になっていた。
だがしかし、家に帰ってからよく考えてみるとカエルのお家は本当にあの田んぼだったのだろうか?
僕は不法侵入の手伝いをしただけでカエルに罪を背負わせてしまったのではないだろうか。
もやもやとした気持ちで田んぼまで戻ったが、水の中に飛び込んだカエルをもう一度見つけることなんて到底不可能であった。
素手で持ったカエルは大福のように柔らかかった。
嘘です。

ぬるきん(藍奥レイ)

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