ニベアと海苔の佃煮を買うおつかいをした話

おじいちゃんとおばあちゃんが外出をしたがらない。

インフルエンザなどの感染症が流行る時期なので外に出ることが嫌らしい。

そこで、どうしても無いと困るというニベアクリームと海苔の佃煮をおつかいすることとなった。僕も外にはでたくないけれど、仕方ないね。

 

すぐ近くのスーパーで海苔の佃煮を買い、その後にドラッグストアでニベアクリームを買った。特に支障なく買い物はすんだ。

買い物を済ませた後、ふと思った。

ニベアクリームと海苔の佃煮って何に使うんだろう?

まさか混ぜると保湿力が上がるというデマが流れていて信じ込んでいる・・・?

 

情報社会である昨今、様々な媒体で情報が提供され続けている。その量や質は様々でありその真偽を判断するのは視聴者、消費者自身である。

しかし、それらの情報について証拠がなかったりする時または他の情報のほうがより正しいと思われる時に私は異論を唱えることがある。

調べたところニベアクリームと海苔の佃煮を混ぜてどうにかなるという話は出てこなかった。

目の前でニベアクリームと海苔の佃煮を混ぜ始めた場合、ちょっと物申しておこう。そう思いながら帰っていた。

 

家についた。早速ニベアクリームと海苔の佃煮を手渡す。

僕は聞いた。

「これらは何に使うの?」

おばあちゃんは言った。

「これはね、カサカサした肌に塗るのよ」

安心した~~~~。決して海苔の佃煮をニベアクリームに混ぜ込むわけではないようだ。

おじいちゃんも続けていった。

「ご飯にもよぉ、おかゆにもよぉ合うんだよこれがよぉ」

安心した~~~~。決して海苔の佃煮をニベアクリームに混ぜ込むわけではないようだ。

 

「お前も食うか?」

おじいちゃんがそう言ってくれたので、僕はそれをごちそうになることにした。海苔の佃煮あんまり食べること無いもんね。

 

茶碗にご飯が盛られてでてきた。まだ海苔の佃煮は乗っていないようだ。

「海苔の佃煮ちょーだい」

僕が子供らしくぶりっ子を混ぜ込みながら言った。ちなみに僕は平成8年生まれの独身男性である。

 

すると、おばあちゃんにこう言われたのだ。

「もう乗ってるじゃない」

よく見るとカマンベールチーズのようなマーガリンのようなものが乗っかっていた。いい香りを放っている。

ニベアだ。ニベアが乗っているのだ。

白米に。ニベアが。乗っているのだ。

僕は唖然としていた。しかし、人の食生活にケチはつけられない。

すると、おばあちゃんが海苔の佃煮を肘のカサカサした部分から腕、手の甲と塗り始めた。いや、塗り込み始めた。それはそれは丁寧に。

両腕が真っ黒になったおばあちゃんを僕はニベアの匂いを感じながら見ていたのだった。

 

僕はニベアごはんを食べることはできなかった。

自分の甘さかもしれない。

だけれど自分にはこだわりがあったのだ。

それは、食べ物でないものは僕は食べない。

 

 

ニベアはおそらく食べ物ではない。

食べ物でないものは僕は食べない。

よって、僕はニベアを食べない。

 

海苔の佃煮は食べます。なぜなら食べ物だし美味しいので。

 

あと、ステーキとか好きですね。素敵ねつってw(?)

 

人のそれを疑う前に自分自身を疑う。そんな癖がついているなぁと感じた。

だからこう言ったのだ。人が間違えている場合は素直に指摘するようにしてみるのだ。

「いや、ニベア食べたらダメだよ」

すると、おばあちゃんとおじいちゃんが言ったのだ。

「はい・・・」

 

なんだよ~案外素直に聞いてくれるじゃないか~

だからもう一つ言ったのだ。

「海苔の佃煮は食べ物だよ。塗り薬じゃないよ。」

すると、おばあちゃんが

「は?薬だが?」

えぇ・・・怖すぎる・・・もう注意するのやめとこ・・・

 

みんなもほどほどに距離感を見てコミュニケーションを取ろう。

 

 

この話は全部嘘です。

 

 

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あずまさん

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